年末の耐久レースで意外な成績を収めた足立は、長時間長距離自分の足で歩くということがどれほど大変なのかを知るために、正月の休みを利用して、というより私以外の家族がアメリカに在住しているという謎の状況で正月にやることがなく、お伊勢さんまで歩いていくというチャレンジをしてきました。
その模様をつづったのはこちら
家から伊勢神宮まで歩いていくという今年一番のなかなかのチャレンジ。個人的な一番の思い出は2日目の夜、今年の年末年始を襲った寒波の影響で夜の雪山を歩かざるを得ない状況になり、一歩間違えれば死ぬという、現代社会の全然そんな無理しなくていい状況で命の危険を感じる状況に身を置き、極寒の中震えながら野宿をしたということ。
ちなみに家からお伊勢さんまでおよそ180キロ。寝袋だの防寒具だのなかなかのヘビーな荷物を背負って4日間歩き続けた経験は単なる自己満足でしかありません。
ただこの経験で最も重要な教訓を得ました。
夜の雪山はほんまに危ない。
という誰でもわかることではなくて、
歩けば進む
ということ。もっと丁寧に言うと、目標に向かって歩き続ければ必ずゴールにたどり着くということ。正直4日間の中で初日の開始1時間程で足首が痛くなり、鬼のような峠を何回も越さなければならず、雪も降りだして人とまったく会わない道を延々と歩き、真っ暗な中何の目印もない田んぼの中を大声で歌いながら歩き、特に誰が褒めてくれるわけでもない極限の状態で何度心が折れそうになったのかわかりません。それでも歩けば進むのです。当たり前の事かもしれないけれどこのことは今も僕の心を照らしてくれています。
歩けば進む。
是非つらい時は口に出して言ってみてください。
ゴールした時の足立は全力で歩いても時速3キロくらいしか出ないへろへろの状況。よく見ると目も空いていません。
このとき歩いた距離はアイアンマンの自転車と同じ距離。180キロは歩いていくと4日かかるけど自転車だと8時間。文明の利器ってすごい。
ちなみに車だと2時間強でいけるけどね。