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日別: 2016年5月17日

待機児童対策の手法

5月定例会ではこんなことを取り上げるよシリーズ③
待機児童対策の手法

 

マスコミに取り上げられるほど大きな問題となった吹田の保育所問題。1次選考において1018人の方が入所不可通知を受け取られています。この数字についてもいろいろ議論はあるのですが、とはいえ目の前の大きな課題なので市としても全力で取り組んでくださっています。4月に待機児童解消アクションプランを作成し、こども子育て支援事業計画通りに保育ニーズを満たす取り組みを明確化しました。

 

総額約70億円の税投入ということで、いよいよ保育所に預ける方とそうでない方の税の恩恵の格差が気になるところであり、子育てにおける本当のニーズを丁寧にくみ取ることをしたいと思うのですが、今回の市の姿勢は市民にとってありがたいことです。

 

さて、このアクションプラン、ひとつ気になっているのは515人の需要を満たすために「私立幼稚園のこども園化」

今待機児童対策として保育園より運営のハードルが低い小規模保育事業の拡充がなされています。小規模保育は認可外保育所の制度化のようなもので0~2歳児の受け入れをしていただいており、進行形で小規模保育施設の設置が進んでいます。0~2歳児の受け入れを増やすと、当然3歳児以降のニーズも増えるわけで現在3歳児の枠の拡大が必至となっています。

 

吹田市では私立幼稚園のみにおいて3歳児保育をやっていて、公立ではやっておりません。となると、3歳児の行き場は保育園か私立幼稚園か、ということになります。

 

しかし幼稚園はあくまで幼稚園であり、預かっていただける時間や夏休みなどの長期休暇の関係からフルタイムで働くお母さんのニーズを満たすことができません。

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こちらは笠間市さんのHPからお借りした画像。
1号は3歳児以上の幼稚園、2号は3歳以上の保育ニーズ、3号は3歳未満の保育ニーズ。この2号認定のニーズを満たしたい市が狙っているのが幼稚園のこども園化。

 

しかしこのこども園化。吹田市で私立幼稚園を運営している方からするとメリットがないように思えるのです。こども園にすると開所時間など運営形態が変わるというのもあるのですが、保育料や入園する児童を園独自で決めることができず、教育施設として設立した建学の精神を実現できない可能性も。逆に保護者からしても自らの教育方針に合わない園に子供を入園させることとなる可能性も。なにより今の吹田市では児童が増えていて幼稚園のままでも十分運営できることから移行する必要性についてもないといってしまってもいいかもしれません。

 

国や府の動向もあり幼稚園のこども園移行、5年から10年単位で検討すれば移行の余地はあるかもしれませんが、待機児童解消アクションプランは直近2~3年でなので厳しいのではないのかなと。

 

であれば、このまま移行をお願いし続けるよりも、保育園ニーズを私立幼稚園でも受け入れていただける支援を検討するほうが現実的ではないのかなと思うのです。実質移行を決定していただくリミットは1年強。影響力が大きいだけにリスク回避を検討していただきたいのです。

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