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日別: 2016年5月10日

同僚議員はライバルであるけど敵ではない件 その2

その1では市長と市議会の法的権限の違いをお伝えしました。市議会の基本的な役割としては、予算編成権と人事権という絶大な権力をもつ首長が、市にとって良くない判断をした際のブレーキです。市長が組んだ予算を市議会議員が半分以上反対すれば、市長は思うように税金を使うことができません。

しかし、政策実現となると議会は予算編成権を持たないため力がなく、市長に対して政策提案しかできません。しかし議員となった以上当然政策を実現をしたいもの。そこで出てくるのが、いわゆる「市長与党」という枠組み。市長の提案に対しすべて賛成する代わりに、逆に一定の政策を実現してもらう、という体制をつくることで、市長は唯一の壁である議会をまとめることができるし、議員も政策を実現できていくというもの。

 

これはこれで合理的な枠組みだと思います。思いますが、それって二元代表制という制度をとっている中であるべき姿なのかな?と疑問に感じるのです。制度は一定のリスクを回避するために作られていると考えます。例えば市長が積極財政主義で、財政バランスを後回しにしてどんどん税金を使っていきましょう、という立場だった場合、それにブレーキをかけるべきは議会です。しかし市長与党という枠組みに囚われて、議員は市長の方向性に問題があるとわかりながら反対できなければ、結局市民にしわ寄せがいきます。財政的に厳しい自治体はその傾向にあるのではないのかなと。市長与党という枠組みがあっても水面下でそのバランスが上手に取れればいいのでしょうが、必ずしも公益のみで動いている議員ばかりではないことを考えると難しいのかなと。

冒頭に書いた議会のブレーキとしての役割。それが果たせなければ議会は制度上本来求められている存在意義を果たせていないのではないのか、と私は考えるわけです。理想を言えば、市長と議会が是々非々で政治を進めていく。市長のいい政策については応援し、問題がある場合は止める。逆に市長は議員のいい政策は積極的に取り入れて実現していく。それが地方自治体の政治におけるあるべき姿なのではないでしょうか。

そのための環境を作る必要があるのです。その手法については次回。

 

 

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