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カテゴリー: 学(政策)

大阪副首都構想

先日大阪府議会の議員会館で大阪府の大阪副首都推進局長のお話を伺ってきました。

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ほとんどノーマークだったこの案件、東京がもし大規模災害に見舞われた際に国家機能を維持するための代替施設としての副首都。過去からずっと副首都の話はあり、いろんな案がありましたが、自治体自ら名乗りを上げて条件整備をしていく姿勢は大賛成です。

 

が、イメージがまだまだ湧いてきません。災害時のバックアップ機能に着目するのであれば、もし仮に今東京の機能を受け入れるとなった際に、物理的に可能なのか、可能でないならインフラとして何が必要か、などと考えやすいのですが。

松井知事や副首都推進本部が経済的な一極集中を、東西二極として日本を支える成長エンジン、という意図をもってすすめているからなかなか難しい話になってきます。

いただいた資料では、

「国機関等の拠点の移転や二重化、権限移譲などを進め、地域主権、多極分散型社会の先導役を果たす。また、東京と並ぶわが国の成長エンジンとして、グローバル企業の立地、イノベーションの創出、インバウンド観光の拠点化等を通じて、経済中枢機能を高める。」

とありますが、あまりピンとこない。

 

実現可能性の見える具体的な目標がまだないため、わくわく感が乏しいのが現状です。大阪府として、何を目指していきましょう。今回話を伺って、新しい課題をいただけて本当によかったです。問題意識を持つことでいろいろなものの見え方が変わってきます。今年度末には大阪府で一定の方向性が出るようなのでしっかりと追っていきます。

 

同僚議員はライバルであるけど敵ではない件 その2

その1では市長と市議会の法的権限の違いをお伝えしました。市議会の基本的な役割としては、予算編成権と人事権という絶大な権力をもつ首長が、市にとって良くない判断をした際のブレーキです。市長が組んだ予算を市議会議員が半分以上反対すれば、市長は思うように税金を使うことができません。

しかし、政策実現となると議会は予算編成権を持たないため力がなく、市長に対して政策提案しかできません。しかし議員となった以上当然政策を実現をしたいもの。そこで出てくるのが、いわゆる「市長与党」という枠組み。市長の提案に対しすべて賛成する代わりに、逆に一定の政策を実現してもらう、という体制をつくることで、市長は唯一の壁である議会をまとめることができるし、議員も政策を実現できていくというもの。

 

これはこれで合理的な枠組みだと思います。思いますが、それって二元代表制という制度をとっている中であるべき姿なのかな?と疑問に感じるのです。制度は一定のリスクを回避するために作られていると考えます。例えば市長が積極財政主義で、財政バランスを後回しにしてどんどん税金を使っていきましょう、という立場だった場合、それにブレーキをかけるべきは議会です。しかし市長与党という枠組みに囚われて、議員は市長の方向性に問題があるとわかりながら反対できなければ、結局市民にしわ寄せがいきます。財政的に厳しい自治体はその傾向にあるのではないのかなと。市長与党という枠組みがあっても水面下でそのバランスが上手に取れればいいのでしょうが、必ずしも公益のみで動いている議員ばかりではないことを考えると難しいのかなと。

冒頭に書いた議会のブレーキとしての役割。それが果たせなければ議会は制度上本来求められている存在意義を果たせていないのではないのか、と私は考えるわけです。理想を言えば、市長と議会が是々非々で政治を進めていく。市長のいい政策については応援し、問題がある場合は止める。逆に市長は議員のいい政策は積極的に取り入れて実現していく。それが地方自治体の政治におけるあるべき姿なのではないでしょうか。

そのための環境を作る必要があるのです。その手法については次回。

 

 

同僚議員はライバルであるけど敵ではない件 その1

吹田市議会における27年度初当選議員、いわゆる新人議員にお声がけして勉強会を開催しました。ありがたいことに、11名中9名もご参加いただけました。皆さまお忙しい中本当にありがとうございました。

勉強会のテーマは、行政の動きと議会の動き。当選から1年が経過され、議員の1年間の動きが把握できたこのタイミングで、改めて市役所の事業実施のための予算編成の動きや1期目の議員がなかなか関わることのない議会運営委員会の概要をおさらいすることで、2年目からの議会活動をより活発にしていただきたいという思いです。

この仕事は基本的にOJTで日々の職務について系統立てて学ぶということは、かなり意識しないとできないように感じます。いろんな団体がやってる議員向けの勉強会も総論的なものはあるのですが、各自治体によって状況が全く異なることが多いので、しっかり落とし込みをしないとあまり役立ちません。しかも高いし。1年目でそれをやるのが個人的には結構ハードでした。

幸い私は4年前、西宮市長の今村岳司さんが議員時代、新人議員を集めて勉強会を開催してくださったおかげで政策から政治哲学、職員さんとの仕事の仕方など様々なことを広く深く学ぶことができました。1期目で予算修正案の提出ができたのもその時の学びと議会事務局のご協力のおかげです。

 

さて、表題の件ですが、同僚議員はライバルであるが敵ではない、という言葉。まぁ僕の考えなのですが、議員は選挙で戦いますし、会派とはいってうちの場合はほとんど国政政党単位でグループを組んでいてなんか「仲間じゃない感」が半端じゃないです。しかも地方議会でありがちなのが市長選挙を応援したグループや市長権力に靡いたグループを「市長与党」と名付けて、市長与党vsそれ以外、という構図にしたりするのです。

 

この仕組み、市議会議員の権限に由来するものなのです。

 

このネタになると長くなるので、今日は市議会議員と市長の権限の違いまで書きます。「しせいほうこく」で必ずと言っていいほど説明するのが市長と市議の役割の違い。

シンプルに書くと

役割
市長:予算編成権、人事権
議会:予算議決権
議員:議決における意思表明権

市長は市のリーダーとして市民の皆さんに納めていただいている税金の使い道を、職員と共に決めます。選挙で選ばれた絶大なる権力者。唯一の壁が同じく選挙で選ばれた議員で構成される議会。これがいわゆる二元代表制です。

議会は市長が決めた税金の使い道を認めるかどうか、決めることができます。議会が賛成すれば市長の決めた通り税金は使われますし、反対すれば市長の政策はストップします。そう、議会は選挙で選ばれた絶大なる権力者を止めることができる唯一の組織。

 

但し、多数決で。

 

議会を構成する議員は、議会の議決の多数決を構成する一員でしかありません。議会の存在意義として最も大きい議決権。議員一人はそのたった一票。もちろんその一票はたくさんの有権者の代表としての一票なので非常に重いです。重いですが、結論を変えるためには議会の過半数をまとめなければなりません。とても大変。

そして、もうひとつ。議員となるからには「市がこうなったらいいなぁ。」というのがたくさんあります。ありますが、予算編成権がないので自分の力ではできません。予算編成権を持つのは市長。議員は政策提案しかできません。

政策を実現したい議員としては、なんとか市長の権限を使いたい。と考えるのが人情。そこで出てくるのが市長与党。ですが、それはまた明日。

 

議会の権限について興味ある方は地方自治法96条に目を通してみてください。上ではわかりやすくするために物事を動かすために最も大事な予算について書きましたが、予算の他に条例の議決権や決算の承認権、調査権などもあります。

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